株式会社アオノ

建築部 2013年入社
秋山 健斗  

配管工と、育児と家事と
育児経験が仕事の糧に

皆から「健斗さん」と親しまれる秋山さんは、ベテランの配管工ながらプライベートでは4人の子を育てるシングルファーザーです。意外にも、子育ての経験が仕事で役に立っていると言います。仕事と私生活を両立させるコツや、仕事と育児の共通点について伺いました。

アオノに入社した経緯を教えてください。

高卒で入社しました。地元である富士市で就職したいと思っていましたが、静岡市の高校に通っていたので学校に来るのは静岡の求人票ばかり。ハローワークに行ってみたら、製造業と建設業で募集がありました。それなら体を動かす仕事の方がいいな、と思って建築業を志望しました。ハローワークの人に「電気と水道とどっちがいい」と聞かれて、直感的に「水道」と答えました。入社理由は「なんとなく」ですが、高卒で入社してからもう10年以上お世話になっています。

どんな仕事をしていますか。

水道管の敷設をしています。自分が入社したころは、ちょうどこの業界の過渡期だったんでしょうね。今では考えられないことですが、当時はまだ古い体質が残っていて、怒鳴られたり殴られたりと厳しかった。仕事を一通り覚えてからは、辛いことってないなぁ。アオノではチーム制をとっていて、職人一人と外国人数名のチームで各現場を担当します。自分にも外国人が2人ついてくれ、3人のチームです。以前は一人で現場を回していましたが、チーム制だと休みを交代で取れるのでその点はいいですね。ただ、未経験の人が来て仕事を覚えたころに帰国してしまうことが多く、人を使う大変さはあります。日本語もわからない、仕事もできないだと辛いでしょう。なにかしら役に立っていると思えないと。自分も仕事ができなかったから、気持ちがわかります。それぞれの段階に応じたできることを見つけて、役割分担をするようにしています。

アオノの一番の魅力は何ですか。

仕事で融通が利くことです。私事ですが0歳10ヶ月の子を抱えてシングルになり、途端に4人の子の育児、家事など私生活での負担が増えました。もちろん、仕事は仕事で忙しい。子どもが突然熱を出したりしたときは、自宅から電話で指示を出しながらどうしても必要なところだけ顔を出すなど、現場と自宅を行ったり来たりしてなんとか切り抜けました。また、ときどき複数のチームが一緒に同じ現場に入ることがあるんです。そういうときは急ぎの仕事が多くて残業になりがちですが、自分の事情を酌んで他の職人さんが「お前、もう上がっていいよ」と仕事を代わってくれることもよくありました。そうこうするうちに上は中学生、下も保育園の年中組になり、一番大変なところは抜けられたかな。会社や仲間の協力があってのことだと思います。アオノでなければできなかったかもしれません。

今後の目標を教えてください。

子どもたちには「自分でできることは自分でしなさい。できないことは手伝ってあげる」と言ってきました。うちでは小さい子たちも、椅子を持ってきて洗濯物を干しています。育児を通じて、自分の中にもスキルを積んできたように思います。例えば仕事で未経験の人が来ても、できることから少しずつやれることを増やしていきます。その見守りや声掛け、モチベーションの持っていき方など、ステップアップをさせるための一連のスキームに自信を持てるのは、子育てをしてきたおかげです。自分は人を動かすことに長けている気がします。今は経営にも関心を持ち始めました。子育てが落ち着いたら、経営に携わってみたいです。

Decide your own future自分の未来は、自分で決める